方針5 新しいまちづくりの仕組みと情報を使いこなします(1)

(1)誰もがまちの情報を手にし、それを活用する

現況と課題

(1)住民の暮らしに役立つ情報の共有化

 市街地形成、景観整備、道路、上下水道整備などの施設整備や行政情報の共有、住民参加などの仕組みづくりだけを重視するのではなく、日々人々が生業を営み、よりよい暮らしを一人ひとりがつくっていけるような「暮らしづくり」も行政として支えていく必要があります。したがって、「暮らしづくり」は「まちづくり」という視点から、住民のニーズを的確に捉え、住民の暮らしに役に立つ情報を提供し、住民と生活情報の共有化を推進することが求められています。

(2)町民の視点に立った広報広聴事業の展開

 現在、広報紙の発行、そよかぜ通信等の広報事業、広聴箱、まちづくり町民講座、広報広聴検討会議等の広聴事業を主体に、住民との情報の共有化を推進しています。今後、さらに情報の共有化を進めるために、町が積極的に行政情報を公開し、新たな情報共有のための仕組みづくりを継続して推進していく必要があります。住民にとって、わかりやすい情報を提供する、また相談しやすく、意見を言いやすい町となることが求められます。

(3)行政活動への住民参加の促進

 現在、町では住民参加制度を積極的に推進するため、各種委員会等の委員の公募、住民検討会議、モニター制度等行政活動に参加できる手法をさまざまな形で提供し、多くの住民に直接的な参加を促進する仕組みをつくっています。しかし、時間や生活状況により参加ができない人、思っていることを言えない人の「声なき人の声」があることも事実です。いかに、その声に耳を傾け、行政活動に反映していくかを考えていく必要もあります。

今後の取り組みの方向性

(1)暮らしづくりのための情報共有化の推進

 住民がよりよい「暮らしづくり」を自らつくるための情報提供の促進を図ります。
 そのため、住民の暮らしに焦点をあて、個々の住民の暮らしづくりにいかに行政が関わり、そして支援していけるのかを模索し、情報の共有化のための施策を強化します。

(2)透明でわかりやすい事業の展開

 情報共有の要である広報広聴事業をより住民にわかりやすいものにしていき、まちづくり基本条例に即した事業の展開を図ります。
 そのため、特に町が行っている仕事の政策形成前からの情報共有を図ります。

(3)参加しやすいまちづくりの仕組みの充実

 町が行政活動への住民参加を促すのでなく、住民が日常の生活の中で自然に取り組み参加できるように、住民参加手法の充実を図ります。

主な具体的取り組み

  • 住民にとって親しみのある、住民の視点に立った魅力ある広報紙の発行
  • 当初予算説明書の発行、広報紙による補正予算の説明の継続、決算説明書の発行
  • 予算、決算、各課係の仕事、ニセコ町例規、政策形成・条例制定過程等、わかりやすく行政情報を載せたホームページの充実
  • 町民による番組編成や行政情報等がわかりやすく、そして楽しいそよかぜ通信運営事業の展開
  • 町が取り組むべき課題をいち早く町民と共有できるよう、まちづくり町民講座のテーマ、内容を充実
  • 広報広聴検討会議を継続し、住民にとってよりよい広報広聴のあり方、まちづくりの方向について検討

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500