方針3 家庭と地域の安心を支えます(1)

(1)老後を快適に過ごせるまちをつくる

現況と課題

(1)総合的な高齢者福祉対策の充実

 ニセコ町の65歳以上の高齢者人口比率は、平成13年3月末現在、全人口の23.8%に達し、町民の4.2人に1人が高齢者という状況です。
 町には、介護老人福祉施設「ニセコハイツ」が設置されており、50床で運営していますが、入所待ちを余儀なくされている高齢者もいます。また、将来施設等への入所を希望する高齢者が多く、施設介護への依存が高い傾向にあります。一方、施設に入所せず、自宅で家族と老後を過ごしたい、または可能な限り社会参加しつづけていたいという高齢者もいます。
 したがって、今後はさまざまな高齢者のライフスタイルニーズを支えていける、総合的な高齢者福祉対策を展開することが求められます。

(2)介護環境の整備

 65歳以上の人口に対する要援護状況(介護が必要な人)は、在宅介護7.8%、施設介護7.5%、計15.3%ですが、世帯規模の縮小、働く女性の増加等により、介護を必要とする高齢者にとって、家庭の介護機能は著しく低下しており、社会的な介護の必要性が高まっています。介護の問題は、老後生活の最大の不安要因となっており、高齢者や家族が安心して生活を送れるようにするためには、こうした不安を解消し、家庭介護が円滑に行なわれるようにしていく必要があります。
 そのため、在宅福祉を基本にしながら、介護サービス基盤の整備を進めるとともに、介護サービスの質の向上確保に配慮することが求められます。

今後の取り組みの方向性

(1)地域で助け合う身近な介護・福祉体制の充実

 地域における町民の協力による介護・福祉体制の充実を図ります。
 そのため、地域の福祉を支える人材の育成や介護基盤施設の整備等を図ります。

(2)高齢者の社会参加機会の充実

 高齢者が健康でいきがいのある生活を送れるよう、高齢者のもつ経験・技術が生かせる就労・社会参加の仕組みづくりを図ります。
 そのため趣味や知識、技術の習得等、誰でもいつでも学習できる機会、場の提供の充実、豊かな経験・知識・技術を活かした就労や地域活動の促進に努めます。

(3)長く元気に暮らせるための支援の充実

 要介護状態にならないためのさまざまな支援を図ります。
 そのため、高齢者の介護予防対策や相談機能・情報提供機能の強化等を進めます。

主な具体的取り組み

  • 独立した生活に不安があるひとり暮らしの高齢者、介護老人福祉施設の特例入所者に対して、介護機能と居住機能を総合的に提供できる施設整備
  • 介護保険制度の広報・啓発をより一層進め、介護保険計画の進行管理及び点検のためのアンケート調査等を実施し、町民ニーズに対応できる制度を確立
  • 介護予防・生活支援事業の促進

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500