方針1 想いに向かって歩きだせる人を育てます(1)

(1)ニセコを愛し、強く優しい子どもたちを育む

現況と課題

(1)判断力を養う教育の充実

 人との関わりや生活習慣を身につけていく過程、遊びの中での疑問を持ったり、必要性を感じたりする場を設け、生活の中で失敗も含め様々な経験をさせ、判断する力を養っていける指導が求められます。

(2)人間を尊重する教育の推進

 子どもたちの人間関係や生活体験の希薄化が進み、青少年の問題行動が大きな社会問題となっています。一人ひとりの違いを個性とし認めることができず、異質なものを排除しようとする傾向が見られます。
 このため、親子の温かい人間関係を通じて行われるしつけや児童生徒に対する教師の深い理解に立った教育、地域ぐるみで子どもを育てる取り組みなど、人間尊重の教育の推進、ゆとりとうるおいある教育環境づくり、魅力ある学校づくりの推進が求められます。

(3)次代のニセコを支える若者の育成

 ニセコ高等学校は、農業経営者と観光産業人の育成を目的として平成2年に緑地観光科に学科転換しています。少子化による生徒の減少や農業をとりまく厳しい情勢等の問題を適切に判断し、次代を担う農業後継者の育成と観光産業への人材育成の場として一層の充実が求められています。
 また、近年の国際化や情報化の進展に対応できる人材育成やニセコ町の産業や生活を支えている環境との付き合い方についても習得する必要があります。

今後の取り組みの方向性

(1)情緒豊かで心に潤いのある優しく強い子どもの育成

 豊かな感性や望ましい生活習慣、態度の育成や道徳性の芽生えを培います。
 そのため、教師と生徒との心の交流を深め、学校・家庭・地域社会との連携を密にした指導の推進を図ります。

(2)学習意欲があり、自分で考え、人と交流できる子どもの育成

 学ぶことの楽しさや達成感を体得できる教育の実施や様々な人との交流から互いに助け合い、楽しく生活する態度の育成を図ります。
 そのため、個々に応じた指導の推進、体験を重視した教育活動の展開を図ります。

(3)故郷を愛する子どもの育成

 郷土愛を育むふるさと教育の充実を図ります。
 そのため、自然等の環境問題への理解促進や、へき地の学校や小規模・複式校の特色を生かし、地域の実態に応じた教育課程の充実を図ります。

(4)国際化や情報化に対応した教育の推進

 ニセコを取り巻く国際化や情報化に対応できる人材の育成を図ります。
 そのため、世界の情報を享受できるマルチメディア・情報通信ネットワークを生かした教育活動の促進を図ります。

主な具体的取り組み

  • 地域の幼児教育センター的役割を担う開かれた幼稚園づくりの推進
  • 故郷の自然や社会環境等を活かしたふれあう体験的な教育活動の推進
  • 家庭・地域との連携を図りながら開かれた学校づくりの推進
  • 中学校校舎の大規模改修
  • 地域の人材を活用した特色ある学校づくりの推進
  • 省資源・省エネルギーの取り組みやリサイクル運動など、地域の特性を生かした環境保全活動の充実
  • 郷土や日本、諸外国の歴史・文化の理解を深めるとともに、異文化をもつ人々と共生していく態度や資質、能力の育成
  • 特色ある高等学校づくりの推進を図るとともに生涯学習の場としての活用を推進

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500