4 将来人口 5 土地利用の基本的方向

4 将来人口

 ニセコ町の将来予測人口は、昭和55年から平成7年までの国勢調査人口と平成12年9月末住民基本台帳人口を基にトレンド傾向による推計を行うと、直線回帰で平成17年には4,583人、目標年度である平成23年には4,586人と推計されますが、出生数の低下による自然減少は顕著に表れています。これまでは、リゾート関連産業の進展や公営住宅の整備、宅地開発によって、社会増加と人口の自然減少とで均衡がとれていましたが、今日の産業構造、少子高齢化等の現況から判断すると、今後の人口減は必至の状況と思われます。
 このことから、ニセコ町の将来人口(平成23年)は、平成12年とほぼ同等の4,500人と設定し、世帯数は2,000世帯(2.25人/世帯)と設定します。

5 土地利用の基本的方向

(1)農業地域

 ニセコ町では、これまで農業振興計画や農業振興地域整備計画によって優良農地の保全に努めてきました。しかし、経営転換や離農をした土地のなかには、民間業者による無秩序な開発分譲や投機目的の買い占めが行われている箇所があります。これらの開発や買い占めは、環境破壊を招くばかりでなく、農用地の集団的利用や経営規模拡大の大きな阻害要因となっていることから、一層の優良農地の保全に努めます。

(2)市街地・商業地

 平成7年度から本格的に事業が推進されてきた「綺羅街道整備事業」(道道66号、ニセコ中心市街地部分の拡幅事業及び建物修景事業)が平成13年度をもって完成となり、商業地区の再形成が行われました。さらに、公共賃貸住宅再生マスタープランに基づく公営住宅の建て替えやニセコ町土地開発公社による宅地分譲により、住宅地整備と居住環境の整備も行ってきました。今後は、最低限必要なの都市環境整備や自然環境と調和した市街地形成を進めていきます。

(3)リゾートエリア

 ニセコ町では、これまでスキー場を中心とした観光開発が民間主導で進められ、町の主要な産業となっています。今後は限られた自然環境の維持・保全や農村環境との調和・共生に努めていきます。

(4)森林地域

 私たちは、ニセコ町の豊かな緑を今後においても維持し、次世代に引き継ぐ義務があります。その基本的方針に立った上で、森林地域の保全や有効利用を考えていきます。

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