方針3 家庭と地域の安心を支えます(3)

(3)日々健康を実感し、安心して暮らせるまちをつくる

現況と課題

(1)健康寿命の延長

 町における地域医療サービスは、ニセコ医院と隣接する倶知安町の総合病院で担っています。また、乳幼児から高齢者までの健康づくりとして、人間ドック等の各種検診を始めとした生活習慣改善支援を行っています。しかし、高齢化社会を迎えるに当たり、医療費は上昇傾向にあることから、疾病の予防対策が今後重要となってきます。
 そこで、個人や地域の食生活改善や乳幼児期からの体と心の健康づくりや生きがいづくり等を進めることにより、長寿社会での健康寿命を伸ばすことが求められます。

(2)観光地としての交通安全対策

 ニセコ町は、全国有数のアウトドア体験型の観光地です。
 そのため、行楽期やスキーシーズンでは自動車交通量が増加するため、町民及び観光客への適切な交通安全対策が求められます。

(3)災害や緊急時の対応の充実

 町民の生命と財産を守る消防は、予消防・救急などの業務を行っています。しかし、近年は団員の慢性的な定員割れや消防車等設備の老朽化が見られています。
 今後、緊急時に適切な対応が図れるための体制づくりが必要となっています。
 また、災害に対する予防の徹底と警戒避難体制の整備促進も求められます。

今後の取り組みの方向性

(1)生涯を通じての健康づくり

 生涯を通じての健康づくりを理念に、寝たきり・痴呆の短縮、健康維持の生活習慣改善と生きがいある生活環境整備の確立を図ります。
 そのため、「健康日本21」構想に基づき、健康な地域づくり計画の推進や、住民自らの活動を積極的に支援します。

(2)安心・安全な生活環境づくり

 緊急時の対応体制の整備充実と交通安全の向上を図ります。
 そのため、住民が安心して暮らせるような体制づくりや関係機関、団体等と連携した総合的な交通安全普及、及び消防活動の充実に努めます。

具体的取り組み

  • 医療費分析の実施による医療費実態の適正な把握
  • 重複多受診者の健康相談・家庭訪問指導の充実による自己健康管理の啓蒙
  • 生活支援体制強化のため在宅の保健婦・栄養士・歯科衛生士の有効活用
  • 健康的な食生活を継続するための健康意識向上の啓蒙
  • 高齢者の要介護予防や介護家族の支援
  • 精神保健福祉の啓蒙普及、関係機関等と連携した相談機能の充実と広報活動の推進
  • 交通安全思想の普及啓蒙、施設の整備充実、各種団体の支援、被害者救済制度への加入促進
  • 消防団員増員のための継続した加入促進の展開と消防施設整備の充実
  • 広報紙、パンフレットによる防災知識の普及・啓発
  • 災害に備えたまちづくりの推進

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500