方針2 空気と水と大地を大切にします(4)

(4)人が主役で環境に優しい便利な交通ネットワークをつくる

現況と課題

(1)歩行者に配慮した道路整備の促進

 ニセコ町は、冬期間の堆雪量が多く道路幅員が狭い状況にあり、冬期における歩行者の安全性の確保が求められています。
また、中心市街地における町道は、歩道等の整備が遅れており、長寿社会の到来を見据えた整備が求められています。
 これらのことから、今後はバリアフリー化の促進等、歩行者の安全性、快適性等を重視した道路整備が求められます。

(2)利便性の向上や利用実態に合った道路ネットワークの整備

 ニセコ町内には、東西に横断する国道5号を幹線として、道道8路線が通過し、これに町道181路線が連絡しています。国道を除いては、近年の交通に対応した整備には至っておらず、特に町道はその改良や舗装など2次改築も必要となっています。
 また、今日の農業機械の大型化や農産物、農業資材の流通形態の大規模化等に対応した地域農道網の整備が求められています。しかし、支線農道の整備を含めるとまだ十分ではなく、町道整備計画に沿った整備が求められます。
 また、観光客の交通アクセスの向上や町民の利便性の向上から、広域交通網の充実が求められ、特に、高速交通体系の整備が課題となっています。

(3)ニセコヘリポートの利用促進と維持管理経費の削減

 ニセコヘリポートは当初、ニセコ町と道内の主要都市等との旅客輸送のほか、農業の近代化、緊急輸送システムの一環として整備されました。しかし、現在は遊覧、地上施設の巡視・調査、給油等を目的とした利用が主流となっており、さらなる利用促進や維持管理経費の削減が求められています。

今後の取り組みの方向性

(1)歩きたくなる道づくりの促進

 人々が最優先で、防災機能の充実と便利さはもとより、歩くことが楽しくなるような道づくりを進めます。
 そのため、単なる交通機能だけではなく、歩くことの価値や道路のコミュニティ機能を高めた歩行者のための交通施設整備や改良を進めます。

(2)安心快適な総合的交通システムづくり

 生産基盤整備と生活環境整備が一体的となった道路、農道、ヘリポート、鉄道等がネットワーク化された交通システムづくりに努めます。また、広域連携を図りながら利用促進等についての検討を進めます。

(3)高速交通体系の整備促進

 高速交通体系の実現のため、高速道路、整備新幹線等の要望活動を推進します。

主な具体的取り組み

  • 道路や歩道の拡幅、電線類の地中化など街路景観に配慮した整備
  • もっと楽しく、美しくする試みを重視した歩車共存道路の整備
  • 歩行者を優先した歩道の整備を図ります。
  • 体験ロードの整備
  • 地域の合意に基づいた、生産基盤整備と生活環境整備が一体化した道路の計画的な整備
  • 自然環境に配慮した工種や事業エリアの検討
  • 緊急医療での利用を円滑にするためのシステムづくりの促進
  • 北海道横断自動車道(黒松内~小樽間)の整備促進の要望
  • 北海道新幹線実現に向けて整備促進の要望

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500