方針4 循環型のニセコ産業を育てます(1)

(1)“食・遊・癒”を満喫できる個性豊かな観光エリアをつくる

現況と課題

(1)四季を通して楽しめる魅力あるニセコ観光の充実

 リゾート地ニセコのイメージは定着していますが、3月から4月及び10月下旬から11月が閑散期となり、観光客の減少が顕著となります。したがって、四季を通じて楽しめる通年型リゾートづくりが求められています。
 また、現在は体験型観光が盛んであり、主にアウトドアスポーツや農村体験等が展開されていますが、「癒し」といった新たな観光ニーズに対応していくことも必要です。さらに、体験観光も文化芸術といた分野までニーズが多様化しており、その対応も求められます。

(2)ニセコ観光を支えるソフトの充実

 観光需要を維持、増進させるためには情報提供やイベント開催等のソフト的な取り組みも重要です。過去においては、一過性の取り組みが多くみられたのですが、今後は、効果的な誘客に至る持続的取り組みや、観光の国際化にも対応した便利な情報提供の充実などが求められます。

(3)観光客の交通利便性の向上

 ニセコ町及びニセコ山系における、観光ポイント間の移動手段は限られており、自動車での移動が主体となっています。
 したがって、観光客が気軽にニセコを周遊できるよう、公共交通機関を中心とした移動手段の確保が必要となっています。
 また、道外観光客のニセコへの交通アクセスの向上が求められます。

今後の取り組みの方向性

(1)農業等他産業との連携によるニセコ観光の魅力向上

 おいしい農産物の直販、お土産品開発といった、他産業が持つ「ニセコの資源」を活用しながら、ニセコ観光の魅力の向上を図ります。そのため、中核となる組織づくりや、拠点となるスペースづくり等を進めます。

(2)丁寧な情報提供や交通利便性の向上、魅力的なイベント等による新たな需要喚起

 誰にでもわかりやすく、入手しやすい、イベント、交通、宿泊等の情報提供や、交通手段の確保、観光客だけではなく、地元住民も参加したくなるイベントの開催等により、海外も視野に入れた観光需要の掘り起こしを図ります。そのため、観光情報拠点の整備や便利な観光ルートの設定、住民参加によるイベントの開催、海外での観光客誘致等を促進します。

(3)さまざまな連携によるニセコ観光づくりの推進

 地元住民による地道な取り組みを行っているグループなどと連携を図りながら、さまざまな体験や癒し(ホスピタリティ)などを提供し、他観光地と差別化を図り、手づくりの滞在型リゾート地ニセコを形成していきます。そのため、住民意識の高揚や民間観光団体等との連携を進めます。

(4)リゾート観光基本計画の樹立

 ニセコリゾート観光協会と連携を図り、今後「リゾート地ニセコ」としての基本的な振興のあり方を明確にし、国際観光地として着実に発展するよう基本計画の樹立が求められます。

主な具体的取り組み

  • 法人化されるニセコリゾート観光協会への支援
  • 新たな需要喚起策として昆布温泉地区振興計画の推進
  • 生活バスの活用による観光ポイントの移動手段の確保
  • 住民参加による自然をテーマとした継続的なイベントの開催
  • 「ニセコリゾート観光基本計画(仮称)」の樹立

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
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FAX:0136-44-3500