方針2 空気と水と大地を大切にします(5)

(5)自然とふれあえる、身近な水と緑の空間や、ニセコらしい景観の創出

現況と課題

(1)水辺環境、緑地環境整備の充実

 これまでの河川整備は、治水・利水を重点に置いたものでしたが、近年、自然とのふれあいを大切にする生活様式の変化や河川法の改正等、住民自らが考える自然環境の保護や保全を前提とした水辺環境整備の必要性の議論が活発になってきています。
 それらの議論等を踏まえながら、自然とのふれあいを醸成できるような身近な水と緑の環境の整備を進めていくことが求められます。

(2)適切な土地利用や景観対策の充実

 ニセコ町における土地利用の現状は、個別の法律や指針に基づいてそれぞれ進められてきたことにより、総合的、計画的な土地利用とはなっておらず、ときとして無秩序な開発が行われてきた歴史があります。
 したがって、ニセコ町の豊かな自然環境や生産環境、そしてゆとりのある生活環境を築いていくためには、総合的な土地利用の調整が必要となっています。
 また、ニセコらしい景観形成の必要性も高まっています。現在、綺羅街道整備における統一感ある景観整備や、サインシステム等個々の景観対策は少しずつ進められてきており、今後、リゾートエリア、農村地帯、市街地等ニセコ町全体を視野に入れた調和のとれた景観対策が求められます。

今後の取り組みの方向性

(1)身近で魅力的な水と緑の形成の促進

 住民に親しまれる安全で魅力ある河川と公園の整備を促進します。
 そのため、住民に親しまれることを目指す尻別川・昆布川及びその流域について、安全であり、清らかな水が流れ、多様な生物が豊かな生態系を形成するとともに、人々による多様な河川利用活動がバランス良く展開された整備を進めます。
 また、公園については既存公園の適正管理はもとより、町内会やコミュニティを中心とした緑化推進を促進します。

(2)適切な土地利用の促進

 ニセコ町の特性を十分に活かした総合的な土地利用の実現を目指し、土地利用計画を策定します。

(3)魅力ある景観形成の推進

 ニセコ町民にとって誇りの持てる街並み形成や景観の創出を図ります。
 そのため、ニセコらしい景観を町民とともに考え、豊かな自然景観や伝統に裏打ちされた景観等を大切に守り育てる対策を推進します。

具体的取り組み

  • 「ニセコ尻別川宣言」に基づくさまざまな取り組みを推進
  • 曽我森林公園、有島記念公園、ちびっ子広場等既存公園の適正管理
  • 公共施設や主要道路の緑化対策の推進
  • コミュニティ等による花・緑化対策への支援
  • 総合的土地利用計画の策定
  • 自然景観の保全や歴史的景観の保全
  • 魅力ある景観形成の創出
  • 自然環境を大切にする活動の推進
  • 景観条例の制定

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500