3 ニセコ町の現状と課題3-1~3

3-1 ニセコ町の歴史

内容
明治28年字西富から開拓が始まる
明治34年真狩村(現留寿都村)から分村、狩太村と称し、戸長役場を元町に置く
明治37年函樽鉄道(現函館本線)が開通する
明治39年2級町村制が敷かれる
明治43年ニセコ、曽我一帯が倶知安村から併合される
大正11年有島武郎が小作人を集会所に集め、450町歩の「農場開放宣言」を行う
大正14年桂台の一部を弁辺村(現豊浦町)から併合し、現在の行政区域が定まる
昭和25年羊蹄山が国立公園に指定される(支笏洞爺国立公園)
昭和38年ニセコ山系が、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定される
昭和39年狩太町を「ニセコ町」に町名改称する
平成13年「ニセコ町まちづくり基本条例」施行
平成13年開基100年を迎える

3-2 ニセコ町の地勢・自然

 ニセコ町は、東経140度48分、北緯42度52分、後志支庁管内中央部の羊蹄山(えぞ富士)西麓に位置しています。地形は周囲を山岳に囲まれた波状傾斜の丘陵盆地を形成しており、面積197.13平方キロメートルで東西に20キロメートル、南北に19キロメートルの広がりをもちます。
 総面積の72.0%、142.03キロメートルが山林原野で、耕地は15.5%、30.51キロメートルで水田7.01キロメートル、畑23.50キロメートルの利用となっています。
 気象条件は概して内陸性気候を呈し温和であるが、東に羊蹄山(1,898メートル)北にニセコアンヌプリ(1,308メートル)がそびえ、冬期には積雪が多く平年で160センチメートル、多い年には230センチメートルにも達する豪雪地帯です。
 また、本町は自然条件に恵まれており、支笏洞爺国立公園、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の一角をなし、ニセコ連峰を中心に四季を通じて観光客が訪れています。

3-3 ニセコ町の社会的・経済的条件

 ニセコ町の中央部を東西に横断する一般国道5号を幹線として、道道66号(道道岩内洞爺線)がこれに交差し、尻別川沿いにJR函館本線が通じています。しかし、JRの特急、急行の廃止や、高速道路網の整備の遅れから、交通条件は決して良いとはいえない状況にあります。近隣との道路によるアクセスは、倶知安町20分、小樽市1時間30分、札幌市2時間、千歳市2時間、室蘭市2時間10分程度の距離に位置し、産業・生活・観光など、幹線の交通量は年々増加しています。冬期間は積雪のため車両通行が不能となる地域もあります。
 基幹となる産業は農業で、馬鈴薯を主体とする畑作物、水稲、野菜など栽培作物は多岐にわたり、酪農、養豚などの畜産及び複合の経営も多くなっています。経営耕作面積は、一戸当たり平均11.6ヘクタールと中規模となっています。近年は、立地条件の不良等により他産業への流出による農家戸数の減少が顕著で、その遊休農地の保全と活性化が大きな課題となっています。
 地域的に支笏洞爺国立公園1,447ヘクタール、ニセコ積丹小樽海岸国定公園1,280ヘクタールの公園区域を有し、スキー場、ゴルフ場、温泉、ホテル、ペンションなどを備え、民間資本などによる大規模な観光開発が進められ、昭和50年代頃から急速に発展を遂げてきました。このため、農業中心の産業構造から農業と観光の2本立ての構造へ変化してきました。

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500