3 ニセコ町の現状と課題3-7

3-7 ニセコ町の財政

 ニセコ町の財政状況について、過去の決算額で比較すると、昭和60年度から平成2年度にかけ1.8倍と高い伸び率を示しましたが、平成2年度から平成7年度にかけては横這い状態にあり、平成7年度から平成12年度にかけては公共事業の拡大に伴い1.17倍と増加しています。
 自主財源の乏しいニセコ町では、国や道に対する依存度が高く、歳入の主なものは地方交付税、譲与税、補助金などの国庫支出金・道支出金で全体の57.8%を占め、不足する財源は町債でまかなわれています。自主財源である町税については、基幹産業である農業や観光の景気低迷、競争激化などにより、平成12年度で12.7%と低い歳入構成比率となっています。一方、歳出面では普通建設事業費が、35%前後の歳出構成比率であり、平成6年度32.3%、平成7年度26.6%、平成8年度は公営住宅建設や町道及び農業農村整備事業の実施に伴い42.5%と大幅な増加となりましたが、平成9年度には34.1%、平成12年度36.4%と平年ベースを推移しています。
 平成13年度以降、一般廃棄物処理施設や中学校の改築など多額の財政需要が見込まれており、将来の町財政にとって重圧となることから、公債費負担の増大など種々の財政状況を勘案しつつ、町債などの抑制に努め、健全な財政運営を維持することが必要です。
 

表3 ニセコ町財政の状況 (単位:千円)

区分平成7年度平成12年度
歳入総額A4,196,1094,940,159
一般財源2,881,5343,060,104
国庫支出金178,407303,349
道支出金275,532345,176
地方債546,600745,700
 うち過疎債364,200390,700
その他314,036485,830
区分平成7年度平成12年度
歳出総額B4,135,4304,830,934
義務的経費1,612,6001,606,759
投資的経費1,109,9241,764,914
 うち普通建設事業1,099,2091,759,523
その他1,412,9061,459,261
区分平成7年度平成12年度
歳入歳出差引額C(A-B)60,679109,225
翌年度へ繰越すべき財源D031,423
実質収支C-D60,67977,802
財政力指数24.325.3
公債費負担比率18.420.3
起債制限比率10.59
経常収支比率75.477.1
地方債現在高4,543,7107,041,443

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