Pikinini(ピキニニ) 大橋ご夫妻

子どもはもちろん、大人も楽しくなるようなお店を目指して

ピキニニの様子
インタビュー日:2019年6月24日 聞き手:広報広聴係 大野

Pikinini(ピキニニ)に込めた思い

ニセコ町を訪れたことのある人は、綺羅街道沿いにかわいい子どもの絵が描かれた移動販売車をみかけたことがあるのではないでしょうか。それは地産地消にこだわった無添加食品を提供するフードトラックPikinini(ピキニニ)です。このピキニニを経営する大橋公孝さんと理絵さんに、Pikininiのお店に込めた思いや移住の経緯を伺いました。
 
店の名前Pikinini(ピキニニ)とは、パプアニューギニアの言葉で「子ども」と言う意味です。未来を担う子どもたちに素敵な地球、自然環境を残してあげたいという思いを込めて店名にしたそうです。公孝さんは、小樽市出身で、スポーツ全般が大好き。スポーツを教えるため、JICAの青年海外協力隊としてパプアニューギニアに滞在しました。一方、妻の理絵さんは、富山県高岡市出身で、音楽が大好き。同じく青年海外協力隊としてエクアドルでバイオリンの指導をしていました。協力隊の2年間の任期が終了し、お二人が結婚した後は、パプアニューギニアで仕事や子育てを経験しました。

公孝さんと理絵さんは、パプアニューギニアの人たちの暮らしに接する中で、経済的に先進国ほど恵まれていなくても、いつも笑顔で幸せに暮らしている人たちをみてきました。そのような人たちと接するうちに人間が生きていくには「食べること」が最も重要だと感じ、興味を持つようになりました。また、おいしいものを食べることで、人間は幸せを感じられると考えるようになりました。そこで、日本の人たちが、もっと笑顔で幸せになれるよう、「美味しくて身体にやさしいものを気軽に食べてもらいたい」そんな願いをこめて、2015年10月にニセコ町でピキニニをオープンしました。
 
ピキニニにはいくつかこだわりがあります。そのうちいくつかを紹介します。
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1.地産地消であること
地元の食材を食することがより自然な姿だと考え、ニセコ産、もしくは出来るだけ近郊の食材を使用しています。

2.無添加へのこころみ
自分たちが、添加物をとらない食生活をした経験から、お客さまにお出しするものも同じように、添加物を使用していません。
3.美味しさの追求
食べる人が、おいしいものを食べて幸せを感じてもらえるよう、一つ一つに気持ちを込めて作っています。
 
4.環境配慮をスタンダードに
ゴミの排出を抑えるため、ピキニニのマグカップを利用した場合やマイボトル・マイカップを持参した人には飲み物代から20円引きをしています。
 
5.有機栽培コーヒーを使用
「自然にも体にも優しく」という思いから道内で初めて有機栽培JAS加工業者認定を受けた有機栽培コーヒー専門店でピキニニブレンドをつくってもらっています。偶然にも、公孝さんが以前楽しんでいたオーガニックコーヒーを焙煎していたお店だったということです。
 
4.の環境配慮へのこだわりは、環境モデル都市ニセコ町としても、もっとPRして、多くのお店に広がってほしい取り組みですね。(私も、マイボトル、マイカップを持参するのはついつい忘れてしまうんですが・・・)
 
そしてなんといっても3.の気持ちをこめた美味しさです。仕事で疲れたときや、落ち込んでいるときに、ピキニニのピタパンを食べると、身体の芯から元気が沸いてくるような気がします。

大橋さんご夫妻へのインタビュー

こちらに移住されたきっかけと経緯を教えてください。

公孝さんは、幼少期より家族でニセコにスキーを楽しみに来ることがあり、そのときからニセコが好きで、大人になってからは、羊蹄山の見える景観、すばらしい自然環境、澄んだ空気、水、おいしい農産物、温泉、世界中からさまざまな人が集まっていることに魅力を感じたそうです。結婚後に3年間、仕事でパプアニューギニアに滞在していたときから、帰国したらニセコ地域に住もうと決めていました。
そこで帰国後、公孝さんの実家のある小樽に半年程度いる間に、ニセコ地域に住むための家探しをしました。運よく綺羅街道沿いに1軒みつけて、2015年4月に家族4人で引越ししました。

移住前に不安に感じることはありましたか。

移住当時、2人のお子さんが4歳と8歳でした。そのため、子どもたちの教育の面が心配だったそうです。今後成長していく中で、子どもがなにか習い事をしたいと希望したときに、ニセコ町のような小さな自治体で希望をかなえてあげられるだろうか、といった不安がありました。また、ニセコ町には友人など知り合いもまったくおらず、不安に感じることがなかったわけではありませんが、「移住したい」という気持ちが強かったそうです。

移住してからの自治体のサポートはいかがでしたか。

ニセコ町は、18歳までの子どもの医療費無料など、子育てのサポートは、手厚く助かっているそうです。公園や豊かな自然環境があるので、2人のお子さんも満足していますし、ここ数年習い事教室を始めるお母さんが増え、下のお子さんは忙しいくらいのようです。

ニセコ町の住み心地はいかがですか。

公孝さんは、小樽市出身、ニセコ町の雪の量は知っていたつもりでしたが、それでも毎日降る雪の量には驚いたそうです。「短期滞在で知っているのと、生活拠点を完全にニセコ町に移して、住むのは別だと思います。」「冬は日照時間が短く毎日のように雪が降るので、特に心理面で閉塞感を感じます。」

移住してみて驚いたこと、予想外だったことはありますか。

綺羅街道沿いに、カフェスペースを手作りしていたときは、多くの人から「何ができるの?」と声をかけられたそうです。「最初は不思議な目でみられることもありました。しかし、子どもが学校に通っていることもあり、子どもを通した交流などもあり、今ではたくさんの友人ができ、疎外感は感じません。」
「季節としては夏の住み心地はとてもいいです。冬は寒くて、雪かきが大変です。スキーが好きでニセコ町に移住しましたが、思った以上に忙しく、スキーをしている余裕が無いくらいです。」

将来にどのような夢を描いていますか。

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公孝さんは食を通して、理絵さんは音楽を通して、子供たちの未来に貢献したいと思っています。公孝さんはピキニニ通信を通して、食の大切さを伝えています。理絵さんは、年2回、ニセコ中央倉庫群で大人も子どもも楽しめるコンサートを開催してきました。ピキニニコンサートは、毎回100人を超える方が来場しています。演奏者や協力してくれる人たちも増え、2019年6月23日に開催された第5回「楽しい美味しいPikininiのアフタヌーンティ旅するコンサート」の会場にはとてもあたたかい雰囲気が流れていました。
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最後に、移住を考えている人に何かアドバイスをいただけますか。

「ニセコ町に住みたいという気持ちと、独立して事業を行いたいという気持ちがありましたので、ピキニニを始めました。」お店を構えるという事も考えましたが、ニセコ町は人口の多い町ではないため、自ら人がいるところに出かけられるよう移動販売車という手段をとっています。
また、移動販売車の仕事だけではなく、それぞれの特技を生かして、公孝さんは冬はスキーのインストラクター、理絵さんはバイオリン演奏の仕事もしています。
これから、移住を考えている人には、「地域で信頼を得られるような活動をすることで、友人や知人が出来て、住み心地の良い場所になるのではないかと思います。」と語ってくれました。
大橋公孝さん、理絵さん

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500