Powderlife Lands Mr. and Mrs.
多様化する社会に対応しているニセコ町。
住んでいてとても心地が良いです。
Interview date: December 27, 2017
ニセコを訪れる外国人ツーリスト向けに発行されているエリア情報誌があります。
フリーマガジン「powderlife」。ニセコのウィンター・シーンや地元の文化を伝える記事が、美しいビジュアル写真とともに構成された読み応え、見応えのある情報誌として、旅行者はもとより、クライアントからも高い評価を受けています。
フリーマガジン「powderlife」。ニセコのウィンター・シーンや地元の文化を伝える記事が、美しいビジュアル写真とともに構成された読み応え、見応えのある情報誌として、旅行者はもとより、クライアントからも高い評価を受けています。
「powderlife」の編集長を務めるのは、オーストラリアで新聞社勤務の経験もあるランド・クリスティアンさん。現在、奥様の千佳さん、幼いお子様二人とともにニセコ町に暮らします。
クリスティアンさんが初めてニセコを訪れたのは2006年。
「父の仕事の関係で、幼少期は東京で過ごし、オーストラリアの大学で日本語を学びました。その後、北海道の日高管内に住んでいた父から『ニセコの雪は素晴らしい』と聞かされ来日し、ヒラフ地区の宿泊施設でアルバイトをしました」
その頃、外国人の宿泊客から「英語の情報誌はないの?」と何度も尋ねられます。「ないのであれば自分で作ろう」と考えたのが起業、そして移住のきっかけとなったといいます。
クリスティアンさんが初めてニセコを訪れたのは2006年。
「父の仕事の関係で、幼少期は東京で過ごし、オーストラリアの大学で日本語を学びました。その後、北海道の日高管内に住んでいた父から『ニセコの雪は素晴らしい』と聞かされ来日し、ヒラフ地区の宿泊施設でアルバイトをしました」
その頃、外国人の宿泊客から「英語の情報誌はないの?」と何度も尋ねられます。「ないのであれば自分で作ろう」と考えたのが起業、そして移住のきっかけとなったといいます。
フリーマガジンの「powderlife」「summerlife」
一方の千佳さんは、千歳空港で勤務していた2005年頃、多くのオーストラリア人がパウダースノーに魅せられてニセコに向かう姿を知り、留学経験などで身につけた英語力を活かした仕事ができるのではと、ニセコ地区のリゾート施設に転職を決意します。
「もともとニセコは父の出身地で、祖父母が暮らす町でした。スノーボードが趣味だったのもありますが、留学経験を通して得た英語力をより活かせるチャンスではないかと考え、思い切ってニセコ地区に移住しようと決めました」
「もともとニセコは父の出身地で、祖父母が暮らす町でした。スノーボードが趣味だったのもありますが、留学経験を通して得た英語力をより活かせるチャンスではないかと考え、思い切ってニセコ地区に移住しようと決めました」
フリーマガジン「powderlife」は、どんなところにこだわって作ってらっしゃるんですか?
ご主人のクリスさん
クリスさん「外国から訪れる人々は、レジャーの他に、日本の文化や食を楽しみにして来日します。そんな彼らに情報誌を通じてニセコエリアの素晴らしさを伝えることが僕の使命だと思っています。伝えたいことはまだまだたくさんあります。また、クライアントにとって、広告ターゲットは徐々に変化しているので、そのトレンドを的確に捉えるように気をつかっています」
千佳さん「編集アシスタント、カメラマン、デザイナー、翻訳、ライターなどニセコ周辺在住のスタッフ。4,5人で回しているんですが、例えばカメラマンも、いろいろな方の写真を採用することで、彼らが地元で生業として成立するようにも心配りもしているんです。powderlifeは現在、ニセコ、ヒラフエリアの宿泊施設や店舗などに約2万冊置いてもらっています。その他にカナダ、タイ、マレーシアにも発送する計画が進んでいます」
千佳さん「編集アシスタント、カメラマン、デザイナー、翻訳、ライターなどニセコ周辺在住のスタッフ。4,5人で回しているんですが、例えばカメラマンも、いろいろな方の写真を採用することで、彼らが地元で生業として成立するようにも心配りもしているんです。powderlifeは現在、ニセコ、ヒラフエリアの宿泊施設や店舗などに約2万冊置いてもらっています。その他にカナダ、タイ、マレーシアにも発送する計画が進んでいます」
ニセコ町の街の住み心地はいかがですか?
奥様の千佳さん
千佳さん「このエリアは国際カップルが多く、ハーフの子も多いのですが、偏見の目で見られる事もないし、悩みも似通っているので、相談したり相談されたりという関係性も築けました。また、ニセコ町の人々はあたたかく、とても親切ですね。町全体が多様化する社会に対応をしているので、住んでいてもとても心地よく感じます。
5,000人の人口の町にインターナショナルスクールがある事も子供をバイリンガルに育てたい親にとっては魅力ではないでしょうか。長男はオーストラリアで暮した時期もあったので英語を話せたんですが、日本に戻って忘れかけていましたが、インターナショナルスクールに入って数ヶ月で驚く程英語力がつきました。ただ、現状中等部がないので、この先が悩みどころなんです。普通の中学のなかで英語を忘れないシステムがあったら良いんですが」
住み心地についてお話しくださるランドさん夫婦
クリスさん「僕が一番好きなのは夏。ニセコの夏はとても綺麗ですね。子供と自転車乗って景色を楽しみながら走るのが好きです。また、おいしい湧き水をこんな近くで味わえるなんて恵まれた環境ですね。近所の人もみんなフレンドリーで、隣の人はいつも、果物や野菜を持ってきてくれます。それが新鮮でとてもおいしい」
千佳さん「近所の人がいつも私たち家族のことを気にしてくれていて、しばらく家を空けているとうちの前まで除雪をしてくれたり、本当に優しい人が多い。たまに札幌に行くと、せかせかしている感じがして疲れます(笑)。札幌は景色がないし、水も違う。そう、こっちに来て驚いたのは、水がおいしいということです。雪も多いけれど、それが溶けて地下水となって美味しい水となるっているんだと考えると、雪の多さも我慢できます(笑)。
千佳さん「近所の人がいつも私たち家族のことを気にしてくれていて、しばらく家を空けているとうちの前まで除雪をしてくれたり、本当に優しい人が多い。たまに札幌に行くと、せかせかしている感じがして疲れます(笑)。札幌は景色がないし、水も違う。そう、こっちに来て驚いたのは、水がおいしいということです。雪も多いけれど、それが溶けて地下水となって美味しい水となるっているんだと考えると、雪の多さも我慢できます(笑)。
移住するにあたって、自治体のサポートはいかがでしたか?
千佳さん「子供の保育園の手続き、ニセコ町住民になる手続きは海外と比べ、臨機応変にスピーディーに行ってくれたので非常に助かりました。日本語が話せない方がニセコ町に移住しても、国際交流委員の方がサポートしてくれるシステムがあるので、家族全員が外国人であったとしても問題ない事は魅力だと思います」
もっとこうだったら良いのにという部分はありますか?
千佳さん「他の市にもあるように、子育ての援助をしてほしい人の要望に応じて、子育ての援助をしてあげたい人が有償で子供を預かる会員組織があればいいと思います。若い家族世代の半数が本州からの移住組ですから、頼る身寄りが町内にいない若い家族にとっては必要だと思いますね」
クリスさん「小さな子どもの遊び場が少ないですね。『外で遊べばいい』と思うかもしれないが、ここの自然は小さい子には厳しい。屋内で安全に遊べる施設があるといいですね」
クリスさん「小さな子どもの遊び場が少ないですね。『外で遊べばいい』と思うかもしれないが、ここの自然は小さい子には厳しい。屋内で安全に遊べる施設があるといいですね」
ご主人のクリスさん
この地域に住まれて10年以上経ちましたが、ニセコエリアの変化を感じますか?
クリスさん「ツーリストにアジア系の富裕層が増えました。また、かつては企業もスモールビジネスで参入していたけれど、大手が進出してきて、様相が変わったのを感じます。森のなかに大きな別荘が増えました。しかし、やはり今もニセコは冬のビジネスの町です。夏のニセコの可能性を高めて、通年で観光客を呼び込む方策が望まれます。いろいろ新しい取り組みをし始めていますが、せっかくこんなによい宿泊施設があるのだから夏も賑わえば地域の経済も良くなるし雇用も生まれます。そのお金が入ったら益々ニセコをきれいな町にできるし、定住者人口ももっと増えるでしょう。そんな狙いもあって、2017年に初めて夏用の雑誌「summerlife」を作りました。今後はこの活動も続けていこうと考えています」
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- Planning & Environment Division, Business Planning Division
- TEL:0136-44-2121
- FAX:0136-44-3500
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