2：計画はどのような構成になっているのか。

　本計画は、「水環境のまちニセコ」をテーマに掲げ、「水循環」と「物質循環」の保全を基盤として、自然生態系やそこに営まれている地域生活文化を守り育てることを、全体の目標にしています

　この目標を実現するための中心となる手段は、次の3点です。この3つの手段は、本計画の基本的な特徴をなすものです。
1.「環境をもっと知る」取組みを進める。

• 自然環境の調査、研究
• さまざまな制度づくりのための下地づくり
• 町民参加による河川改修工法の調査、研究

2.「人」を育てるしくみをつくる。

• 「環境マスター」認定のための仕組みづくり
• 「親水活動マイスター」認定のための仕組みづくり
• 「ボランティアレンジャー」活用のための仕組みづくり

3.「環境を守り育てるリーディングプロジェクト」に、町民参加で取り組む。

• 「百年の森づくり」など里山を育てる運動の展開
• 観光一時滞在者を含めた地産地消の拠点づくり
• 町民参加による河川改修工事
• 町民参加による土地利用計画と景観条例の策定

　全体の目標「水環境のまちニセコ」を、大きく「水循環」と「物質循環」そして「計画の進行管理」という3つの領域に分け、それぞれについて基本目標と個別目標を設定し、順次具体化します。
　また、個別項目ごとに目標値を設定します。目標値は、可能な限り数値目標とします。

　個別目標を達成するためにいくつかの手だてを講じますが、一つ一つの手だてについて、町民、地域コミュニティ、事業者、行政のおのおのの行動項目を明らかにします。複数の手だて項目の中で、目標達成に大きな影響を与えると思われる項目については、重点的な手だてとして位置づけます。