ニセコの自然環境

ニセコの自然環境の特徴

 ニセコには、全国の一級河川清流ランキングで1位となった(平成12年度)尻別川をはじめ、大小たくさんの清流が流れています。また、ニセコ山系や羊蹄山から湧き出る澄んだ水にも恵まれています。そして、水を守る森が広がり、そこには多くの動植物が生きています。
 環境ワークショップ*など実際にニセコを歩く体験を通じ、多くの参加者が河川や水源を中心とした「水」を基盤として私たちが生活していることを再認識しました。農業、レジャー、生活など、さまざまな人間活動の基盤にこの「水」をかかせないのがニセコです。この「水環境」保全を基盤として自然環境を守り育てること、これがニセコにおける人と自然の共生テーマです。

注:「まちを知る調査」(地元学の手法により身の回りを調査)を進めています。今までに、町内の農家、商店、川、水源等を調査しています。

動植物リスト

動物

キタキツネ

哺乳類

目・科生息確認済み備考
食中目 トガリネズミエゾトガリネズミ  
オオアシトガリネズミ  
翼手目 ヒナコウモリホオヒゲコウモリ R
ヒナコウモリ R
齧歯目 ネズミエゾヤチネズミ 
エゾアカネズミ  
クマネズミ 移入種
ドブネズミ 移入種
齧歯目 リスエゾシマリス 
エゾリス 
エゾモモンガ 
兎目 ウサギエゾユキウサギ 
ヨーロッパユキウサギ 外来種
食肉目 イタチニホンイイズナ  
エゾオコジョ(エゾイタチ)Vu
エゾクロテン 
ホンドテン 移入種
ホンドイタチ 移入種
ミンク 外来種
食肉目 イヌキタキツネ 
エゾタヌキ 
食肉目 クマエゾヒグマ  

両生類

目・科生息確認済み備考
有尾目 サンショウウオエゾサンショウウオ 
キタサンショウウオ  
無尾目 アカガエルエゾアカガエル 
ウシガエル  
ツチガエル  
無尾目 ヒキガエルエゾヒキガエル  
無尾目 アマガエルアマガエル  

爬虫類

目・科生息確認済み備考
有鱗目 カナヘビニホンカナヘビ  
コモチカヘビ Vu
有鱗目 スキンクニホントカゲ  
有鱗目 スナヘビシマヘビ 
ジムグリ  
アオダイショウ 
有鱗目 マムシニホンマムシ  
  • Vu 絶滅危急種 Vulnerable
  • R  希少種    Rare

魚類

 魚の生息にも、地形や地域特性の影響が見られます。 畑や水田が多い昆布岳周辺を流れる真狩川やルベシベ川には、多くの魚種が生息しています。また、河岸段丘が多いニセコ町域の尻別川では、魚種に他地区と異なる特徴が見られます。尻別川の王子発電所ダムには魚道が設置されているので、サケやサクラマスは、このダムの上流にも遡上しています。
 畑や水田が少ないアンヌプリ周辺は、きれいな細かい沢や伏流水が多く、イワナなどこれを好む魚種が生息しています。反対に、アンベツ川には温泉が流入しているので、その下流では魚は見かけません。
生息確認済み備考
イトウ ○Cr
イワナ ○  
ニジマス ○ 
アメマス ○ 
オショロコマ ○R
ヤマメ ○4、5月禁漁
ウグイ ○ 
カジカ ○ 
ヤツメウナギ ○  
水生物
ニホンザリガニ  
ゲンゴロウ  
オオミズスマシ  
ミズカマキリ  
  • Cr 絶滅危機種 Critically Endangered
  • R  希少種   Rare

昆虫類

植生の垂直分布に沿って、昆虫の分布に明らかな相違が見られます。例えば、シラカバからダケカンバに変わると、昆虫も変わります。これは、昆虫が食樹に大きく影響を受けているのです。また、3月でも山に残っている沢沿いの雪渓で、セッケイカワゲラの歩行が多く見られるのも、特徴のひとつです。
野鳥の生息分布の特性に見合って、昆虫の分布も異なっています。例えば、サトキマダラよりヤマキマダラの方が多いなど、山林の虫は多く、モンシロチョウ、モンキチョウのような草原の虫は少ないのです。
 河川流域の地形特性も、昆虫の生息に影響を与えています。例えば、ニセコ町内の尻別川流域は、蘭越町などと異なり河岸段丘が多く河原が少ないので、川縁はすぐ林となるため、川のすぐ近くに山林の虫がいる、等といった特徴が見られます。
 また、チョウや甲虫類が多いことや、地方変異が多いのも、ニセコの特徴です。
双翅目アカウシアブ
ヤマトアブ
ゴマフアブ
イエバエ
膜翅目スズメバチ
クロスズメバチ
キイロスズメバチ
ジガバチ
コマルハナバチ
クロオオアリ
アカヤマアリ
ウスバカゲロウ
ムラサキトビゲラ
脈翅目オオハサミムシ
甲虫目ヒメクロオサムシ
エゾマイマイカブリ
ルリハムシ
ミヤマクワガタ
ノコギリクワガタ
センチコガネ
ノコギリカミキリ
キマワリ
ヒメツチハンミョウ
オオヒラタシデムシ
アオゴミムシ
セアカヒラタゴミムシ
ナナホシテントウ
オオゾウムシ
鱗翅目コチャバネセセリ
キアゲハ
ミヤマカラスアゲハ
モンシロチョウ
クジャクチョウ
ヒトリガ
ウラギンスジヒョウモン
スジグロシロチョウ
サトキマダラヒカゲ
ジャノメチョウ
ルリタテハ
キベリタテハ
イチモンジチョウ
ミスジチョウ
ヒメアカタテハ
エゾシロチョウ
エゾシジグロシロチョウ

鳥類

 ニセコの野鳥は、地形や土地利用などの地域特性に見合った生息状況を示しています。
その最も大きな特徴は、林の野鳥が多いことです。特に、アオジ、コルリをとても多く見かけます。
反対に、草原や湿地、湖などに生息する野鳥が少ないことや、スズメやツバメなど街の中に生息する野鳥が案外少ないことも、特徴となっています。 川の鳥もある程度いますが、カモメなどの海鳥も少し見かけます。これは、尻別川という大河がもたらした結果でしょう。
生息確認済み備考
サギアオサギ 
ガンカモコクガン R
マガン R
ヒシクイ R
オオハクチョウ  
コハクチョウ  
オシドリR
マガモ 
カルガモ  
コガモ 
ヨシガモ  
オオヨシガモ  
ヒドリガモ  
オナガガモ 
ハシビロガモ  
ホシハジロ  
キンクロハジロ 
ホオジロガモ 
ミコアイサ Vu
カワアイサ 
ワシ・タカトビ 
オジロワシ En
クマタカEn
オオタカVu
ハイタカVu
ハチクマ 
ノリス 
チュウヒ Vu
    
ハヤブサハヤブサ Vu
チゴハヤブサ  
チョウゲンボウ  
ライチョウエゾライチョウ R
キジウズラ R
コウライキジ  
クイナヒクイナ R
バン  
オオバン  
チドリコチドリ  
シロチドリ  
メダイチドリ  
  • En 絶滅危惧種 Endangered
  • Vu 絶滅危急種 Vulnerable
  • R  希少種   Rare

植物

しだ植物

備考
ヒカゲノカズラコスギラン 
タカネスギカズラ 
トウゲシバホソバトウゲシバ
ヒカゲノカズラ 
ヒメスギラン 
マンネンスギ 
トクサスギナ 
トクサ 
ミズドクサ 
ハナヤスリエゾフユノハナワラビ 
ナガボノナツノハナワラビ 
ナツノハナワラビ 
ゼンマイゼンマイ 
ヤマドリゼンマイ 
コケシノブコケシノブ 
オシダ イヌガンソク 
イヌシダ 
イワイヌワラビ 
イワガネゼンマイ 
ウサギシダ 
エゾメシダ 
オオバショリマ 
オシダ 
クサソテツ 
クジャクシダ 
コウヤワラビ 
ジュウモンジシダ 
シラネワラビ 
ナライシダ 
フクロシダ 
ヘビノネコザ 
ホソイノデ 
ミゾシダ 
ミヤマシケシダハクモウイノデ
ミヤマベニシダ 
ミヤマメシダ 
ミヤマワラビ 
ヤマイヌワラビ 
ヤマソテツ 
リョウメンシダ 
ワラビ 
チャセンシダコタニワタリ 
トラノオシダ 
シシガシラシシガシラ 

木本

備考
イチョウイチョウ外来種
イチイイチイ植栽を含む
イヌガヤハイイヌガヤ 
マツアカマツ移入種
エゾマツ植栽を含む
カラマツ移入種
ドイツトウヒ外来種
トドマツ植栽を含む
ハイマツ 
スギスギ移入種
メタセコイア外来種
ヤナギイヌコリヤナギ 
エゾノカワヤナギ 
エゾノバッコヤナギ 
オノエヤナギナガバヤナギ
キツネヤナギ 
ギンドロ外来種
ドロノキ 
マルバヤナギエゾノタカネヤナギ
ミヤマヤナギミネヤナギ
エゾノキヌヤナギ 
ウンリュウヤナギ外来種
タチヤナギ 
クルミオニグルミ 
カバノキアサダ 
ウダイカンバ 
ケヤマハンノキ 
サワシバ 
シラカンバ 
ダケカンバ 
ツノハシバミ 
ハンノキ 
ヒメヤシャブシ 
ミヤマハンノキ 
ブナカシワ 
クリ移入種
ミズナラ 

環境マップ

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企画環境課環境モデル都市推進係
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500