予算執行の基本的考え方

 令和4年度(2022年度)も、引き続き新型コロナウイルスの感染が拡大し、経済活動や住民生活での活動が制限され、町で実施するイベントを中止せざるを得ないなど、町の取り組みの一部も停滞しておりましたが、令和5年(2023年)に入り、政府が新型コロナウイルス感染症を2類から5類へと分類を変更する決定を行うなど、徐々に平常化に向けて、社会環境を整える方向へ進みつつあります。令和5年度(2023年度)も引き続き、国との連携による新型コロナウイルスの感染予防対策を実施するとともに、疲弊した経済を少しでも回復させるための取り組みを進めてまいります。

 本町の暮らしを支える持続する社会基盤の整備に向けては、『ニセコ町まちづくり基本条例』が掲げる「自治の実践」という理念や第5次ニセコ町総合計画『環境創造都市ニセコ』が掲げる5つの将来像のもと、これまで培ってきたまちづくりへ取り組みを充実させていきます。また、町の持続発展に資する諸施策の推進に努め、「自治創生総合戦略」、「SDGs未来都市計画」、「環境モデル都市アクションプラン」などの諸計画を着実に実施していきます。

 令和5年度(2023年度)予算では、新型コロナウイルス感染拡大の影響により大きく減少した税収も回復傾向となってきていますが、以前の水準までには未だ戻ってきていない状況にあるため、歳出予算を削減せざるを得ない事務事業もありましたが、財政バランスを総合的に勘案しての予算としていますので、ご理解くださいますようお願いいたします。
 予算編成の基本的な方針として、予算規模の大きい投資的事業については、事業の緊急性や財政負担の優位性等を勘案し、
  • 着手継続事業の確実な推進と完了
  • 将来の持続可能な発展に向けた整備
  • 安心安全を支える社会インフラの整備
  • 子育て・教育施設の整備
  • 暮らしやすさの向上と将来の持続的発展に向けた整備
を中心に、起債計画や財政の状況を踏まえつつ、長期的視点に立って、重点的、かつ、計画的に事務事業を実施していくことを念頭に優先順位を付け、予算編成を行っています。
 
 主な事業としては、「水道施設の更新工事」、「水道水源の整備工事」、「ファミリーサポート事業など子育て環境の拡充と教育環境の整備」、「公営住宅の住環境改善事業」などを実施し、旧役場庁舎跡地に建設する消防新庁舎の実施設計業務を予算計上しています。

 農業振興では、国営緊急農地再編整備事業が11年目を迎え、期成会による事業予算確保の要請活動を継続するとともに、休耕して夏期に工事を実施する農業者に対して、所得の減少を緩和させるため、国の制度を活用した支援を引き続き行います。また、観光振興では、観光需要の回復のための支援を行いつつ、新型コロナウイルス感染収束後を見据え、観光客の誘致、観光のSDGsと言われるGSTC(世界持続可能観光協会)基準の達成を目指した取り組みと、持続する観光地を目指しての宿泊税の導入などを進めていきます。

 このほか、主要政策の各般において、町の将来のあり方を見据えた予算執行に努め、財政の健全性を確保しつつ、「自治の実践力」がさらに高まるよう配意していきます。


 

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ニセコ町役場
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