町民アンケート結果概要

1 アンケートの目的

 現在まで役場内で議論してきたことの中間概要、町の問題、課題、町の将来像や実現に向けて町や住民が協働して進めるべき事、地域別のまちづくりの方向についての意見等の把握を目的に行われました。

2 方法と配布・回収数

  • 配布及び回収方法:郵送配布、郵送回収
  • 配布数:1,200件(2000年12月統計的方法により20歳代から10歳階級ごとに、年齢構成比率に応じて無作為抽出)
  • 回収数・回収率:532件(44.3%):郵送による配布及び回収方法としては高い回収率でした。

3 アンケート結果概要

1)役場内で議論してきたことに対して

1.ニセコの現状について

  • 自然環境
「美しい山の形・自然景観がある」(222件、63.4%)、「自然に恵まれた静かな環境がある」(171件、48.9%)、「四季の変化が明確である」(152件、43.4%)という肯定的な意見が多かったです。
一方で「別荘建築の増加・荒れ地の増加がみられる」(132件、37.7%)という否定的な意見もありました。(特に40歳代以上で多かったです)
  • 産業
「町名のイメージがよく知名度が高い」(177件、56.9%)というのが特徴的でした。
一方で、「商店街に活気がない」(202件、65.0%)、「土産品がない」(136件、43.7%)といった商業に対する否定的な意見が多かったです。
  • 生活・歴史
「公共交通機関(バス・JR)が不十分」(164件、46.7%)、「医療の流出・医療機関が不足」(156件、44.4%)など生活面の悪いところに対する意見が多かったです。
また、「歴史(有島農場の開放)がある」(114件、32.5%)という意見も多かったです。(特に60歳以上で多かったです)
  • 人・コミュニティ
「個人意識が強く町全体にまとまりがない」(142件、34.1%)、「行政まかせ」(101件、24.3%)といった個人主義的な傾向に対する意見が多かったです。
一方で「この町を良くしようとする町民の意識が高い」(95件、22.8%)という意見もみられました。(特に20代、30代で多かったです)
また「道外者の移住が多い」(88件、21.2%)という意見が多いなか、「新規住民によるコミュニティの崩壊」(45件、10.8%)という意見もありました。

2.ニセコの将来像について

  • ニセコの将来像
「住み続けることができるまち(高齢者、若者の就業の場)」(179件、33.6%)という意見がと最も多く、次いで「農業と観光の融合したまち」(140件、26.3%)、「魅力ある「田舎」」(130件、24.4%)となっています。
20代では、「農業と観光の融合したまち」、「未来にも美しい景観が続くまち」と積極的なまちづくりへの意見が多かったです。
30代以上で「住み続けられる町」、「魅力ある「田舎」」と住む環境に対するの意見が多かったです。
ニセコの将来像のグラフ
  • これからのニセコを読んだ感想
「良い」、「素晴らしい」、「そうなれば理想的」という肯定的な意見が多かったです。
一方で、「実行させるにはとても大変」、「その裏付けとなる財政、経済負担はどうなる?」、「理想が高すぎ現実的ではない」、「そうなる為にはひとりひとり努力が必要」と実現に向けた意見も多かったです。

3.分野別計画の体系について

  • 地域づくり活動
「役場の機能を強化、充実する」(37.2%)、「コミュニティ(人と人のつながり)を育てる」(37.0%)が高い評価で、「連携する」(23.7%)はやや低かったです。
  • 生活環境
「ニセコの環境を守り育てる新たな生活様式の創出」(44.7%)、「安全な生活ために」(41.7%)が高い評価でした。
  • 教育
「学校教育」、「社会教育」(それぞれ43.0%、40.6%)が共に高い評価でした。
  • 産業
「元気のあるニセコ農業目指して」(51.9%)が高い評価で、「人の集う活気ある商店街を目指して」(44.9%)、「個性豊かな観光エリアを目指して」(41.4%)が続き、農業、商業、観光の順となりました。
  • 健康・福祉
「日々安心して過ごせる町」(48.3%)が高い評価、以下、「安心して子供を産み、育てられる町」(45.9%)、「日々健康を実感しながら生活できる」(45.1%)、「元気な高齢者が住む町」(43.2%)であり“安心して”というキーワードが重要となりました。
また、「お互いを支援する心で結ばれた町」、「誰もが隔たりなく交流し、支え合う町」を評価するのは3人に1人程度でした。
  • 分野別計画全体
「どの項目も重要である」といった項目優劣つけるのは難しいといった意見、「分野別で考えるのはなく総合的に考えるべき、課の横のつながりも重要」と分野別だけで考えるべきでないという意見、「学校教育でボランティアをさせるべき、青少年の健全育成を目指すべき」等の教育面への意見が目立ちました。

4.暮らしづくりプロジェクト

「若者と高齢者の定住化」(314件、59.0%)、「産業間の連携」(224件、42.1%、特に50代で高い)、「自然とまちなみの景観保全と創造」(217件、40.8%、特に20代で高い)となっています。

2)日頃の活動やまちづくりへの想いについて

  • 今後特に行政と住民が協力しながら進めていく必要あると考えている分野
「健康・福祉の分野」(260件、48.9%)、「生活環境の分野」252件(47.4%)で件数が多かったです。
今後特に行政と住民が協力しながら進めていく必要あると考えている分野
  • ボランティア活動、仲間で取り組んでいる事
「一人暮らしのお年寄りへの給食サービス」、「ゴミひろい」、「子供達への話しの読み聞かせ」、「後志川リバーネット」、「花」、「特養ニセコハイツでのボランティア」、「森林ボランティア」、「地場農産物による食品づくり」、「オシメ作り」、「環境教育」、「星座の会」等がありました。(記述式)
  • 行政と住民が協力しながら進めなくては行けないと考えている取り組み
「ごみ問題」が最も多く、その他「教育」、「自然環境の維持・保護」、「高齢者福祉」、「農業」等という意見が多かったです。(記述式)3)住んでいる地区の問題点等について
  • 住んでいる地区で今後特に重要と考えている地区づくり
「農業、商業、観光等産業に活気がある地区づくり」(30.3%)、「生活利便性が充実した地区づくり」(27.8%)、「人とコミュニティを大切にした地区づくり」(21.1%)の順となりました。
地区を以下のように4つに分けてそれぞれの地域で集計すると「市街」では「生活利便性が高い充実した地区づくり」、農村部、観光地にあたる「東部」、「北部」、「南西部」では「農業、商業、観光等の産業に活気がある地区づくり」の割合が高くなりました。
市街東部北部南西部
本通
中央通
富士見
有島
羊蹄
元町
近藤
曽我
ニセコ
東山
桂台 
豊里
黒川 
西富
里見 
福井
富川 
宮田
住んでいる地区で今後特に重要と考えている地区づくり
  • どのような地区になることが望ましいか
「高齢者の安全安心な生活」(151件、28.4%)、「美しい自然景観がある」(139件、26.1%)、「医療機関の充実」(117件、22.0%)、「静かな環境がある」(116件、21.8%)の順となりました。4)医療、福祉、教育等の行政サービスの質の維持、向上について
  • 今後の行政サービスについて
「サービス内容の見直し等適切なサービスの提供を図る」(117件、22.0%)、「広域連携により行政サービスの効率化を図る」(94件、17.7%)、「民間活力の導入を積極的に図る」(63件、11.8%)、「町民とのパートナーシップによる取り組みを図る」(9.8%)となっています。
特に20代、30代、40代では、住民負担の増加と行政サービスの低下の両方を防ぐ形での考え方の回答が多かったです。
一方60代以上になると、「サービス水準の維持向上のために住民負担増もやむを得ない」、「現在と同程度の住民負担ならばサービス低下もやむを得ない」という項目が他の年代より多く、住民負担またはサービスの低下は避けられない考え方の回答が多かったです。
今後の行政サービスについて

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ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
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