平成の「生れ出づる悩み」展 ニセコ巡回展 -有島記念館若手作家展8-

「平成の「生れ出づる悩み」展 ニセコ巡回展」チラシ

 小説家・有島武郎の代表作の一つである小説『生れ出づる悩み』。この作品は、絵画制作を続けるか悩んでいた若き日の木田金次郎が、偶然にも札幌・豊平川沿いにあった有島の住まいを見つけて、訪問したことがモデルとなった小説です。
 
 木田は、この運命的な出会いをきっかけとして、有島の励ましを受けながら、故郷・岩内の自然と深く対峙して画業をきわめていきます。

 この交流から100年を記念して、2010年に「平成の『生れ出づる悩み』コンテスト」が開催され、その後、2012年、2014年にも開催し、今回が4回目の開催となります。このコンテストは、有島・木田をそれぞれ顕彰する有島記念館と木田金次郎美術館をはじめ、2人の出会いの場となった住宅が移築されている北海道開拓の村、有島が札幌で最後に住んだ住宅が移築されている札幌芸術の森という、この小説にゆかりの深い文化施設が連帯して開催し、両作家の精神を現代に継承しています。
 このコンテストは35歳以下を対象としており、最大の特徴は作品に加えて、若手芸術家が抱いている制作に対する考えや制作や発表にまつわる悩みといったテキストも審査対象としている点にあります。このことによって優れた「作品」とともに、応援していきたい「若手芸術家」を選ぶコンテストともなっているのです。

チラシ

開催期間

 2017年 11月 28日(火曜日) ~ 2018年 3月 11日(日曜日)

会場

 有島記念館 小ギャラリー

料金

常設展観覧料のみで鑑賞可

アクセス・交通案内

有島記念館
〒048-1531 北海道虻田郡ニセコ町字有島57番地
電話番号:0136-44-3245
FAX番号:0136-55-8484

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町有島記念館
TEL:0136-44-3245
FAX:0136-55-8484