令和6年度 教育行政執行方針

 少子高齢化の進展、地球規模課題の解決、地域格差の拡大といった社会課題が存在する中で、新型コロナウイルス感染症が5類へ移行し、学校では学校祭や修学旅行などの学校行事等が従来の形で実施されるなど、子どもたちが生き生きと活動できるようになりました。このような中で、一人ひとりの児童生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながらさまざまな社会的変化を乗り越えて、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となるよう教育することが求められています。
 また、グローバル化が進展する中で、ICTの活用などによる授業改善や、高校のDX化の推進等を通じたデジタル人材育成の抜本的強化や文理横断的・探究的教育の充実なども求められています。
 新学習指導要領が、小学校、中学校、高等学校において実施展開され、その評価・改善が具体的に求められます。また、「社会に開かれた教育課程」を重視し、生きる力を育むため「何のために学ぶのか」という学習意義を共有しながら、「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善と、組織的・計画的に教育活動の質の向上を図るための「カリキュラム・マネジメント」を確立することが必要です。
 本町においては、「ニセコスタイルの教育」の充実を図り、コミュニティ・スクールの活動との一体化を図りながら、地域教育資源を有効活用して、地域全体で子どもたちの英語力向上や豊かな学びの体験機会などの拡充に取り組み、「社会に開かれた教育課程」の推進に努めます。
 また、学校におけるICTの活用を積極的に推進し、教師の指導力の向上を図るとともに授業改善を推進することができるよう学習環境の充実に努めます。
 特に、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の往還による一体的な取り組みが実現できるよう、学校内外で教育の質が高められるよう環境づくりを進めます。

 

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