北海道新幹線並行在来線についての判断について

お知らせ

 北海道新幹線の整備と併せて検討を続けてまいりました長万部小樽間の「並行在来線継続運行」に関する事項につきましては、JR北海道の収入の大きかった2019年(令和元年)においても収入4.6億円に対して運行費用は28.1億円で23.5億円の赤字となっており、毎年20億円を超える赤字を計上し続けている状況にあります。また、並行在来線を今後維持しようとした場合は、152億円を超える初期投資を要する試算となっており、30年間運行をした場合の赤字総額は864億円を超える額の負担が生じる見込みとなっております。
 これまで、北海道の発展に寄与してきた函館本線は、ニセコ町の開拓の歴史、町の暮らしの歩みとともにあり、「残せるものなら残したい」というのが率直な私の思いでもあり、町民の皆さまの中にもそのように思われている方も多くおられることと思います。
 しかしながら、今日おかれた経済状況や代替え輸送の可能性を総合的に検討し、多額の負担をこれ以上、後世に強いることは、できないものと考えております。
 このようなことから、「並行在来線を廃止し、バス転換に移行することはやむを得ないもの」と判断しましたので、ご報告を申し上げます。
  
  令和4年(2022年)1月28日
                                         ニセコ町長 片 山 健 也
 

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