令和7年度 教育行政執行方針

 国においては、次期学習指導要領の改訂に向けた動きが進み始めていますが、現行の学習指導要領の確実な実施、評価、改善のPDCAサイクルの徹底を図ることが求められています。また、「だれ一人取り残されない社会」を実現するため、どのような地域においても、最適な教育を受けることができるよう教育の振興や充実が求められています。さらに、幼保小接続期の教育の質的向上も求められています。
 このような中で、一人ひとりの児童生徒が自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値ある存在として尊重し、多様な人々と協働しながらさまざまな社会的変化を乗り越えて、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となるよう教育することが必要です。また、グローバル化が進展する中で、ICTの活用などによる授業改善や、高校のDX化の推進等を通じたデジタル人材育成の抜本的強化や文理横断的・探究的教育の充実を図ることが重要です。
 現行の学習指導要領が、令和2年に小学校において導入され、中学校、高等学校においても実施展開され、その評価・改善が具体的に求められます。また、「社会に開かれた教育課程」を重視し、生きる力を育むため「何のために学ぶのか」という学習意義を共有しながら、「主体的・対話的で深い学び」の視点に立った授業改善と、組織的・計画的に教育活動の質の向上を図るための「カリキュラム・マネジメント」を確立することが重要です。
 本町においては、令和6年3月に第6次ニセコ町総合計画が策定され、基本理念として、「こども未来共創都市ニセコ~ニセコ町の美しい景観と自然を未来のこどもたちへ~」を掲げ、教育については、基本目標2「みんなで学び合い、未来につなぐ」に主要施策が定められました。
 学校教育においては、「社会に開かれた教育課程」や「ICTの活用」を積極的に推進し、教師の指導力の向上を図り授業改善を推進することができるよう教育環境の充実に努めます。特に、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の往還による一体的な取り組みが実現できるよう、学校内外で教育の質が高められるよう環境づくりを進めます。

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