予算執行の基本的考え方

 令和3年度(2021年)は、新型コロナウイルス予防のためワクチンの円滑な接種及び経済疲弊対策を取り進めるとともに、コロナ禍後も見据え、将来に向けて持続する社会づくりの基盤強化を念頭に、「ニセコ町総合計画」、「自治創生総合戦略」、「SDGs未来都市計画」、「環境モデル都市アクションプラン」など諸計画を実践するほか、『こども未来課』を新設し、「子育て支援の強化・拡充」を図るとともに、子どもの人権に配意した「こどもに優しいまちづくり」を推進していきます。

 また、「住宅不足の緩和」、「持続する社会形成」の基礎的な検討を進め、「水資源や緑地の保全、まちづくり」のための公共用地の確保にも配意し、将来に持続しうる『環境創造都市ニセコ』の実現に向け、諸施策を進めることができるよう予算編成を行っております。しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、税収などの歳入が大きく減少していることから、歳出予算については、予算調整の都合上、大きく歳出予算を削減している事項も多岐にわたっておりますので、ご理解くださいますようお願いいたします。

 予算編成の基本的な方針として、予算規模の大きい投資的事業については、これまでと同様、投資的事業の緊急性、財政負担の優位性等を勘案し、
  1.着手継続事業の確実な推進と完了
  2.喫緊の課題である子育てと教育施設の整備
  3.安心・安全を支える社会インフラの更新・整備と防災対策の拡充
  4.暮らしやすさの向上と将来の持続的発展に向けた整備
との優先順位を付け、起債計画及び財政の状況を踏まえながら、中・長期的視点を持ち、重点的かつ計画的に事務事業を実施していくこととして、予算編成を行っております。

 本年度は、新庁舎の完成と開町120年を迎える記念の年となり、関係経費を予算計上しています。その他大きな事業としては、「町道駅前西三号線歩道整備事業」を実施し、中央倉庫群利用者や近隣居住者の利便、交通安全の向上を目指します。また、SDGs街区に係る町道の実施設計、公営住宅のミスマッチ解消と子育て世帯に対する住宅確保のための実施設計の経費を予算計上しております。農業では、国営緊急農地再編整備事業が8年目を迎え、期成会による事業予算確保の要請活動を継続するとともに、国の制度を利用して、休耕により夏期に工事を実施する農業者の所得の減少を緩和するための支援を引き続き行います。
 観光においては、新型コロナウイルス感染収束を見据え、観光需要の回復を進めつつ、国が進める外国人観光客の誘致拡大についても取り組みます。

 なお、新型コロナウイルス感染予防・経済対策等の経費については、補正予算により適宜対応していくこととしております。

 このほか、主要政策の各般において、町の将来のあり方を見据えた予算執行に努め、財政の健全性を確保しつつ「ニセコ町の自治の力」がさらに高まるよう配意していきます。
 

このページの情報に関するお問い合わせ先

総務課
TEL:0136-56-8834
FAX:0136-44-3500