環境に優しいニセコの創造

自然環境の保全と環境対策(企画環境、町民生活、建設、上下水道関係)

(1)自然環境、水資源の保全

 ニセコ町の2大産業である農業と観光は、町の豊かな自然を礎として成り立っています。この豊かな自然環境を保全するため、ニセコ町環境基本条例等に基づき、多様な取り組みを推進します。
 環境対策は、私たち町民がその意義を理解し、町民一丸となった取り組みが重要です。
 環境基本計画、地球温暖化対策実行計画、一般廃棄物処理基本計画などに位置づけられる施策の実施と検証に努め、恵まれた自然環境を守り育て、同時に、これらの活動を経済活動に結びつける取り組みを進めます。

 町内の優れた自然環境を守りつつ、その象徴である「水環境」の保全を目指し、水道水源保護条例による水道水源地周辺の一定の開発を規制するとともに、良好な環境の維持に努めます。また、地下水保全条例のもと、地下水の大量取水による枯渇や地盤沈下などを防ぐために適正な規制を行い、地下水の保全に努めます。地下水保全条例に関わる開発案件が数件予定されていることから、ニセコ町水資源保全審議会を複数回開催予定です。平成30年10月4~5日には水資源保全全国自治体連絡会の全国シンポジウムをニセコ町で開催します。
 また、子どもたちに対して、自然環境と触れ合うことによる環境教育の実施や講演会の開催など環境への関心を高めます。

(2)景観づくりと秩序ある開発誘導

 ニセコアンヌプリ山麓地域を中心に土地取引が行われ、大規模な開発が予想されたことから、自然環境や良好な景観・住環境を守っていくため、平成21年3月に準都市計画策定し、同年7月には特定用途制限地域を定めました。今後も制度の適正化に努め、美しい町の景観保全を図ります。このルールの運用については、町のホームページやパンフレットなどで周知に努めて行きます。
 また、地域全体の自然環境の調和と秩序ある土地利用や開発誘導を目指し、景観条例のさらなる活用を図ります。

(3)廃棄物対策

 ごみのリサイクルや減量化対策を積極的に取り組むとともに、環境に配慮した循環型社会の構築に向け廃棄物対策を進めます。
 羊蹄山麓7町村による「可燃ごみ」の固形燃料化処理については、平成27年の本稼動から3年が経過しましたが、これまで分別ルールの見直しは生じていません。固形燃料化処理施設の運営が適切に行われるよう、関係町村と連携して処理状況を確認していきます。

 また、本町の最終処分場については、町民みなさまのごみの減量化と分別排出の協力により期間を延長して利用してきましたが、埋立残容量が減少しており、本年度から民間事業者へ不燃ごみ、粗大ごみの選別、破砕処理と民間事業者所有の管理型最終処分場への埋立処分を委託し、町の現有施設は延命化を図るための維持管理を行います。

 ごみステーションについては、人口、世帯の増加及び経済活動の活性化により設置要望箇所の増加、移設等の要望に対応するとともに排出される不適ごみ対策については、各自治会等との連携により対策の強化と改善に努めます。不法廃棄物については、警察と連携した取り組みを進めます。なお、ごみの発生量は増加傾向にあり、ごみ量の増加による処理経費の増大を抑制するため、新たにガイドブックを作成し、ごみの減量化の推進及びごみ分別の周知を徹底していきます。 
 また、燃やさないごみの減量化対策として取り組みを進めています、使用済小型家電リサイクルを本年度も継続して実施します。

(4)衛生対策

 ニセコ斎場(火葬場)については、昨年度、給排水設備の設置、洋式トイレへの改修、待合室の拡張、火葬炉の改修など機能向上改修工事を行いました。工事期間中は、大変なご不便をおかけしましたが、本年度は、火葬業務の円滑な運営と適切な維持管理に努めます。

 し尿処理については、引き続き広域連携による羊蹄衛生センターの維持負担を継続するとともに、羊蹄山麓環境衛生組合の負担とあわせた収集事業者への運搬費用の一部補助を継続し、円滑な処理体制維持に努めます。
 なお、本年度から事業系仮設トイレのし尿等処理手数料(汲取り料金)の他に割増定額料金が加算されますので、ご理解をお願いします。

 し尿と生活雑排水を処理する合併浄化槽の設置に対する助成事業は、国の交付金を活用しながら継続し、生活環境の向上と水環境の保全に努めます。
 町が所管する墓地については、周辺環境に配慮した適正な管理に努め、墓参に際して良好な環境づくりに努めます。また、共同墓地の設置についても検討します。

 畜犬や猫などの愛玩動物の飼育管理については、関係法令やマナーを遵守するなど適切な飼育管理に努めるよう継続して周知します。

 食品衛生環境については、安全・安心を維持していくため、食品衛生協会ニセコ支部や関係機関との連携を密にし、迅速な衛生情報の収集と提供に努めます。

自立型省資源社会への転換(企画環境、町民生活、建設関係)

(1)環境モデル都市の推進と再生可能エネルギー対策

 環境モデル都市アクションプランを基に、地球温暖化対策やエネルギーのスマート化を官民上げて取り組みます。
また、一部公共施設を新電力に切り替えることで捻出した財源の一部をCO2削減に取り組む町民に還元する「エコポイント事業」と「太陽光発電普及活動」を実施し、CO2削減を草の根運動として展開します。

 また、CO2削減には行政や町民のみならず、民間事業者との連携が不可欠です。北海道経済産業局や北海道環境財団の協力により、特に大小の観光事業者等を中心に、エネルギー診断やその後のフォローアップを充実させ、コスト削減と併せて民間施設のCO2削減を進めます。

 平成28年度から高圧契約の10公共施設を尻別川水力発電からの電力供給を受ける新電力会社に切り替えましたが、平成30年度からは高圧以外の契約である83公共施設についても、系列会社から尻別川由来の電力を購入し、電気料金の削減、CO2排出量の削減に取り組みます。

(2)住宅エコ改修への助成

 環境負荷低減を目的に、家庭からの二酸化炭素排出量の削減と、より快適な住環境づくりを進めるため、住宅の省エネルギー改修工事を実施する町民に対し費用の一部を助成する「ニセコ町住宅省エネルギー改修促進補助」を継続して実施します。

林業の振興(農政関係)

 森林施業計画に基づき森林の公益的機能を重視した森林づくりを目指します。森林組合等と連携しながら民有林の整備を行う「未来につなぐ森づくり推進事業」を引き続き支援します。また、民有林の除間伐を促進する町独自の除間伐奨励事業を継続します。
 町民の財産である町有林については、峠地区で間伐事業を実施するほか、作業道の補修を行い森林の持つ機能の保持に努めます。

このページの情報に関するお問い合わせ先

ニセコ町役場
TEL:0136-44-2121
FAX:0136-44-3500