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環境

ニセコ町エキノコックス対策

人への感染が心配されるエキノコックスは、1980年代には全道に広がっていることが確認され、近年では主な宿主(やどぬし)となるキツネの感染率が40%にもなっているといわれ、最近では飼い犬を通じた人への感染も心配されています。
可愛らしいキタキツネは北海道の大切な観光資源である一方、正しい知識を持って対処していくことが、一層求められています。

 

エキノコックスについて

エキノコックスとは・・・

エキノコックスは、寄生虫の一種で単包性と多包性の2種類があり、北海道で問題になっているものは、多包性のエキノコックスです。
また、成虫(親虫)と幼虫(子虫)が存在しますが、成虫は主としてキツネ(キタキツネ)に、幼虫は野ネズミ(エゾヤチネズミ)に寄生しています。
成虫は卵を作りますが、その卵が何らかの機会に人の口に入ると、腸で卵から幼虫となり、主に肝臓に寄生し、エキノコックス症という病気を引き起こしてしまいます。

エキノコックスについて、詳細は北海道立衛生研究所のページをご覧下さい。

エキノコックスの寄生サイクル

エキノコックスは、自然界においては、主にキツネと野ネズミに寄生しています。
① 成虫は、キツネの腸に寄生して卵をうみ、その卵が糞と一緒に排泄されます。
② 野ネズミが木の芽等と一緒にこの卵を食べると、野ネズミの体の中で卵がかえって幼虫となり、肝臓に寄生します。
③ この幼虫が寄生している野ネズミをキツネが食べると、キツネの腸の中で幼虫が成虫になります。

このように、エキノコックスは、通常、キツネと野ネズミの間の「食べる」と「食べられる」という関係の中で生きています。

エキノコックスと人間

私たち人間は、エキノコックスの卵に汚染された山菜や沢水などを直接口にしたり、卵が付着した手指を介して感染して、野ネズミと同様にエキノコックスの幼虫が肝臓に寄生します。
※人から人に感染したり、野ネズミから人に感染することはありません。

エキノコックスの卵は、直径0.03mmの球体で肉眼では見えませんが、十分な加熱や水洗い(手洗い)で、感染を予防することができます。
人にエキノコックスが感染しても、すぐには自覚症状が現れず、数年から10数年の潜伏期を経て、上腹部の不快感や膨満感が現れ、しだいに肝機能障害に伴うだるさや黄疸等の症状が現れ、放っておくと肺や脳に病巣が転移したり、命にかかわることもあります。

エキノコックスの予防

  • 外から帰ったら、手を洗いましょう。

  • 山菜や野山の実などは、きちんと洗ってから食べましょう。または、加熱してから食べましょう。

  • 餌づけなどをしてキツネを呼び寄せることや、かわいいからと手でキツネに触れることはやめましょう。

  • 生ゴミなどの管理が悪いと、それが餌となり、キツネを私たちの身近に寄せてしまうことになります。
    生ゴミはきちんと保管し処分しましょう。

  • 井戸水を利用している場合は、ふたをするなどきちんと管理し、キツネや犬の糞が混入しないようにしましょう。

犬の飼い方にもご注意下さい

犬もキツネと同様に、エキノコックスに感染した野ネズミを食べることにより、エキノコックスの成虫が寄生します。
犬を飼っている方は、その飼い方に注意が必要です(放し飼いはしないようにしましょう)。

エキノコックス症は、予防できる病気であり、
早期発見、早期治療が大切です


北海道での生活が5年以上で検診を一度も受けたことがない方や5年以上検診を受けていない方、特に、キツネに触れたことのある方や野ネズミを補食したことがある犬の飼い主など感染のおそれがある方は、各市町村が実施する健康診断(血液検査)を受診しましょう。
ニセコ町でのエキノコックス検診については、保健福祉課健康づくり係にお問い合わせ下さい。

 

ニセコ町のエキノコックスの現状と対策

キツネの虫下し餌(ベイト)散布によるエキノコックス駆除

ベイト

エキノコックスの駆除は、ベイト(→)と呼ばれる虫下しの餌を道路沿いに散布する方法で行います。
散布したベイトは、縄張りを持つキツネに食べさせることが目的です。

ベイトを食べることによって、キツネの体内からエキノコックスが排出されます。ベイトを食べてもキツネは死にません。このため、健康になったキツネが自分の縄張りを守るため、エキノコックスに感染したキツネの進入を防ぐことになります。

ベイトは、虫下し入りの薬剤(プラジカンテル)を魚のすり身に混ぜて作ります。ベイト1つの大きさは消しゴム大で、魚粉のにおいがします。

ベイト散布作業

ベイトの散布は、「ニセコ町エキノコックス駆除対策推進員」(H28年度現在で20名)の皆様にボランティアでご協力いただき、2名1ペアでおこなっています。ベイトはニセコ町内くまなく廻るようにコースを設定し、道路沿いに、約100m間隔に1つ散布します。犬や人間が食べても健康に影響はありません。

ベイトは、月に1回のペースで5月から11月まで、計7回程度散布します。なお、散布数は1回約1,300個です。

10月頃に町内のキツネの糞を採取し(約80個)、エキノコックス感染の減少状況を把握し、みなさんに公表します。

ニセコ町のエキノコックス感染状況

エキノコックスの感染状況は、検体(キツネの糞)採取し、専門機関でエキノコックス抗原と虫卵を検査します。

ニセコ町では、平成21年10月に、ニセコ町でのベイト散布後はじめての検体(キツネの糞)採取を行いました。
その結果、ベイト散布前の平成20年度の検査結果にくらべ、大幅に感染率が低減したことがわかりました。

区 分 平成20年度              (283検体中) 平成22年度             (70検体中) 平成24年度       (104検体中) 平成25年度
(104検体中)
平成26年度
(91検体中)
平成27年度
(82検体中)
平成28年度(81検体)
抗原陽性+虫卵陽性 33.6%
(95検体)
8.6%
(6検体)
3.8%
(4検体)
0.0%
(0検体)
0.0%
(0検体)
実施なし 実施なし
抗原陽性のみ(虫卵は無し) 22.6%
(64検体)
8.6%
(6検体)
3.8%
(4検体)
3.0%
(3検体)
0.0%
(0検体)
実施なし 実施なし
虫卵陽性のみ 11.0%
(31検体)
0.0%
(0検体)
0.0%
(0検体)
0.0%
(0検体)
0.0%
(0検体)
0.0%
(0検体)

1.0%
(1検体)

検体の箇所等の詳細図面は、右のPDFファイルをご覧下さい。

 H20年度感染調査結果箇所図.pdf

平成22年度感染調査結果箇所図.pdf

 平成24年度感染調査結果箇所図.pdf

 

 平成25年度感染調査結果箇所図.pdf

 平成26年度感染調査結果箇所図.pdf

 平成27年度感染調査結果箇所図.pdf

平成28年度感染調査結果箇所図.pdf

☆平成27年度より、抗原検査用の検査キットの不足のため、抗原検査が実施できなくなりました。
☆上記以外の感染調査結果箇所図・・・H21年度感染調査結果箇所図.pdf /H23年度感染調査結果箇所図.pdf

※抗原陽性・・・キツネの糞にエキノコックスの卵が存在していた痕跡がある
   (痕跡数値が高く疑わしい疑陽性も含む)
※虫卵陽性・・・キツネの糞にエキノコックスの卵が存在する

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